第19回 老いをゆたかに生き、支えあう 平成19年10月25日

講演会 講演者 西本幸代 立花病院 健康相談室 臨床心理士

認知症のありようを考え、互いの心を理解する

日本は今、かつてないほどの高齢者化社会に進展し、高齢者人口の増大に伴いさまざまな課題が生じています。老いることについて、老いを支えることについて具体的な状況やその支援のあり方、“ともに生きる”ことについて理解を深めました。

1.「高齢者」とは

高齢者と呼ばれるのは、65歳以上の人々を指す。この高齢者の人口は、2006年現在で全人口の20.7%
(男性18.0%、女性23.2%)を占める。平均寿命が世界で最も高いのは、日本で、男性79.00歳、女性85.81歳。

2.老いをゆたかに生きるために

人は年を重ねるにつれ、体力・知力・経済力・人間関係…さまざまなものが失われる。このような体験をどのように受け止めるかによって人生晩年の生き方が決まってくる。たとえば生きがいを持つ、趣味があるなど、人生晩年を豊かに生きる工夫、セカンドライフを楽しむ考え方が大切。

3.老いをささえるともに生きるためのワンポイントアドバイス

認知症の方のいわゆる“不可解な”行動の「意味」について考えることで認知症の方を理解し、「世界を共有する」視点に立つ。そういった考え方によってケアする側がストレスを少なくすること「ともに生きる」ことについてお話しました。

講演の最後に、認知症予防ための「脳トレーニング」や最近の認知症トピックスにも触れてみました。

健康相談室 西本幸代